テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

急にスコセッシにハマった

スコセッシというのはアメリカの映画監督でマーティン・スコセッシといい、まだ生きている人です。

寝られない夜はスコセッシがいい気がして(孤独だから映画を取り始めたのに映画をとっても孤独だよという映画祭での小話が好きだから)、『グッドフェローズ』をamazonプライムビデオでみたらめちゃくちゃ面白かった。
グッドフェローズは実在のギャングの一代記で『ジャージーボーイズ』の序盤、歌に出会わなかった場合のフランキー・ヴァリがこうなるって感じの映画。地元じゃ負け知らず〜。
とにかく映画撮るの上手すぎんか?この人??とすげぇアホみたいなことを思う。

タクシードライバー』はかろうじて見てたけどそこまでハマらず、名前は聞いたことあるけどハマらない監督というイメージだった。
『沈黙 サイレンス』はすごい好きだったけど、スコセッシが好きとは思わず題材に惹かれただけかなと思ってた。

でもここに来て『グッドフェローズ』で作品よりも監督が好きになった。
まずリズムの出し方がすごく好き。
カットとカットが短いときもあれば長い時もあり、雑に言うと味が変わり続けるパフェみたいで食いやすい。
画面だけでなくて音楽とかモノローグも楽しい。情報量がたくさんあると興奮する性質の人間にはぴったりだ。
話を運ぶ、と簡単に言うけどそれには適切な運び方があり、スコセッシがやるやつが俺は一番好きかもしれん、とすら思えた。

果たしてこの恋心はほんまか?とおもって前に見てそこまでハマらなかった『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』をプライムビデオで見直したらめっちゃくちゃ面白くなっとる。正確には既製品は面白くなるはずはないのにおれが面白く見れるようになっとる。
リズムの出し方がスコセッシ流だなーと思えるようになってみると、お気に入りのアーティストの新譜が増えたみたいな喜びがある。

グッドフェローズ』はギャングたちの話なのでメンツの保ち合い、言質とりゲームみたいなのが随所に出てきてすごい面白い。
「面白いっすねー」
「は?てめ、なにがおもしれぇんだよ、なに笑ってんだよッ」
みたいにどう切り返しても怒られが発生するじゃんそれ、という会話が出てきて暴力発生というオチ。

それが『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』では証券マンならではのおしゃべり(契約を取付けるための営業トーク、探りを入れてくるFBI捜査官を買収できるかの駆け引き)に置き換わっており、スコセッシを監督に任命したプロデューサー兼主演のディカプリオ分かってんなコイツと思う。
自分で企画して主演する男のナルシシズムと、『グッドフェローズ』でもやっていたモノローグ演出がバチッとハマっていて凄くいい。
題材・主演・監督の三拍子揃った傑作だと思う。

グッドフェローズ』は1990年の作品、
『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』は2013年の作品。
フィルムからデジタルに変わっても撮る人のリズム感が一緒なんだなというのがよく分かる2作品だった。
もしプライムビデオ入ってたら続けて2本みてみてください。
(ウルフオブウォール・ストリートはR18なので居間で家族とは見ないでね!!!!)