テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2018-08-01の朝に

台風が来て久々に雨が降った。
うちの地域はそんなにひどいことにならなかったけど呉とか真備はどうだろうか。

薬がなくなってしまった。
東京から戻る時にとりあえずこれだけは、と思って掴んできた心療内科の薬。
新しい病院にいった。
また紹介状をもらってない転院だ。先生はあまりシャキッとしてないおじさんでちょっぴり苦手だなと思った。田舎の薬局にはジェネリックがないのか、やや割高で嫌だった。
髪を切った。
くくれるくらいの長さでやってきたが、鏡に映る時の人非人感がすごく、鬱陶しいのもあり、ずっと伸ばしてた前髪もざっくり切ってもらった。ここの1000円カットは当たりな気がする。

『半分、青い』を実家に戻ってからちょくちょく見るが、モヤモヤすることが多い。
間宮祥太朗演じる涼ちゃんが映画から足を洗って堅気の仕事探すよ、というくだりがあり、その前段階として永野芽郁ちゃん演じる主人公の鈴愛が少女漫画を諦めて、バイト先で出会った涼ちゃんと結婚して2人で頑張ろうねみたいな流れがあった。
少女漫画も映画も尊いことなのに、そこに居続けることはフィクションの中でも出来ず、結局女の人は結婚と妊娠・出産というライフコースを進むんだなと思ってやるせなくなった。めでたいことなのに。
「いい人じゃこの業界じゃやっていけないよ」「いい人ってのは執着がないってこと」みたいなセリフが出てきて自分はいい人だったかなと考えてみたが、とりあえず岩にかじりつく執着が、根性が、胃腸が情けないほどないなと思った(この前なんとなくみたバラエティで貧乏暮らしして売れた芸人の半生が紹介されてて、その食生活は武勇伝として語られるんだけどそこまで切り詰めて思いつめて生活できる頑健さが羨ましかった。執着というよりまずその健康が)。

実在の人物をモデルにした朝ドラではないから、主たる視聴者に訴求するのは夢を追いかけ続けるアスリート的な人生ではなくて、夢よりも結婚・出産なんだと思うし、舞台設定が今よりも昔だからその風潮が強いのも分かるけど、僕の物語の嗜好とはズレてるのでなんか悔しかった。
あまちゃん』だって海女になるゆうたり、アイドルになるゆうたり、結構転々としてるけどそれでもアキちゃんは結婚も出産もしない。物語を現実に引きづられてない。でも春子さんと安倍ちゃんみたいな女の人の人生の酸いも甘いも描けてたし、夏さんと春子さんにかかってた呪いのredemptionをあきちゃんがしていくのがとても小気味よかった。

最近は変な夢をよく見る。
ある時は稽古に行かなきゃという夢で稽古に行きたくなくて苦しんで目が覚めて、そうかもう稽古にはいけないんだ、行かなくていいんだと気づく。
他にも同期が出てくる夢を見ては寝起きにいやな汗をかいていて少し怖い。
2年半もこだわっていた場所や人から急に離れてもそう簡単に忘れられるものではないし、忘れたいとも思わないが、ふと気づくと嫌な瞬間瞬間について考えたり、いやな妄執に取り憑かれて苦しんだりしている。映画館の暗がりは恋しいが、この田舎からは遠すぎる。

昨日テレビを見てたら知ってる人が急に画面に出てきて、その瞬間体がビクッとなりゾワゾワが体を走るのが分かって怖かった。別に恨みがあるわけではないのに、後ろめたさと申し訳なさでここまで体に影響が出るとは知らずびっくりした。

起こることは起こる、というのはPTAの『マグノリア』をみて妙に納得したことだけど、今の状態は自分でもよく分からない。

まだ蛙が降る方がスッキリする。