テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

いきなり暑いやん

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写真は新宿御苑の桜です。

にしても急に暑くないですか?
服の調節も情緒の安定もままなりません。
色んなものが芽吹く季節というのはわかるにしても地球も人体も設計が雑です。いやむしろ季節感のない生活を強いられていることの方が病理なのか?などと詮無いことを考えてしまうのも春の花ざかり。

最近は体を動かせるのが楽しく、同期と同じ時間を過ごせること、後輩たちがみんなかわいらしいことなど嬉しいことが多くて特に天気以外でイラつくこともないです。

先日、川崎市民ミュージアムでやってた『みうらじゅんフェス〜マイブームの全貌展〜』にいきました。
最終日の残り1時間で駆け込んだので早足ではありましたが、誕生から還暦に至るまでのありとあらゆる記録や蒐集物が一堂に会しており、その網羅的で全容の把握しきれない人柄の一部を垣間見ました。
小さな自慢として、見仏記の取材で瀬戸内に来てたみうらさんといとうせいこうさんに声をかけて一緒に船に乗ったことがあり、あのお2人のレジェンド仲良しっぷりに萌えと憧れを抱いています(映画も見に行った)。

みうらさんの幼少期はすごいおぼこい少年で、一人っ子でかわいがられて育ったんだろうなーってのが伝わります。会場に流されてたVTRで山田五郎氏もいってましたが、小学生でオリンパスpenを持ってるのはなかなかの好条件だなと思います。
美大生だったころの写真は長髪であるもののサングラスをしておらず、一瞬誰か判別がつきません。
幼少期のマンガブーム、仏像ブームからディランブーム、ゆるキャラブーム、冷マブームなどなどまで本当に頭おかしいくらい色んなものがたくさんありました。
僕は中二の頃、厨二病だったので、将来僕の記念館が建つかもしれんから資料として残しておこうとかしゃらくさいことをいって小学校の頃のノートとかまで捨てずに母から呆れられてましたが、みうらさん、というか三浦家はめちゃくちゃ偉いと思います。きちんと残したい、意味もわからんけどとりあえず集めたい、報告したいという欲求に忠実で、それを周りの人が止めたりバカにしたりしなかったからあそこまでの人になったのかなと思います。蔵を潰すくらいのどうしようもない熱量で、なおかつ都会で生きていけるのは本当に憧れます。
前述のVTRの中で「逆断捨離」という言葉が出てきてなるほどなーと思いました。断捨離ブームやミニマリストブームとかものを持たないのが流行りですけど、そういう切り捨ての中には文化は育たないと思います。生活者としてはそれが慎ましくて正解なのかもしれないけど、それを他人に強要してくるのは違うと思います。

我が家の男子はものを集めるのが好きなのか、亡くなった祖父や伯父は蒐集癖がすごく(父はあまりこだわりがありません)、祖母と父と母は伯父をやや呆れた目で見ており、先日帰省した時は僕もまとめて父から「あにさんとお前のはもうビョーキよ」と言われました。おー。実の父からビョーニン扱いされるのはもう何度目かわかりませんが、もうへっちゃらです(ビョーニンってレーニンみたい)。

みうらさんもそうだし、僕の敬愛するギレルモ・デル・トロもそうだけど、ポップカルチャーに生かされた人がその愛に忠誠を誓った結果、世界を変革する一隅を占められるのをみると我がことのように嬉しいです。いつか僕もそうなりたい。
オタクはオタクでも画面にかじりついて陋屋に窮す気はサラサラなく、荒涼館(デルトロの自宅兼仕事場)みたいな蒐集物の大伽藍を建てて笑顔で暮らしたいです。


みうらさん関連で面白いインタビューを読みました。
https://suumo.jp/town/entry/koenji-miurajun/

あんなに愛されてたはずのみうら青年も親からエロ本を叱られて上京するくだりなど、地方からの上京者として似たものを感じます(ぼくはエロ本を叱られてないけど)。中でも30まで仕送りもらってたくだりは最高かよの一語に尽きる展開。時代も物価も家庭環境も違うからあれだけどおおらかでいい時代だと思います。
先日いったこだまさんと爪切男さんのイベントがあったスナックで燃え殻さんとお話する機会があり、40まで何しててもいいし、それを許してもらえるのは才能だと思うよと励まされたので僕ものうのうと暮らしたいです。ま、40より早くなにがしかのことで世間と格闘したいのですが。

みなさんもお花見などして死体の埋蔵などを夢想してお過ごしください。