テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

アブナイ春あやうい夜

人生において括れるものは二つしかない。
肚か、首か。

髪の毛もくくれるよーっていうタイプの人は僕と同じで周りから距離を取られていませんか?生きづらかったら心療内科にいって処方してもらってください。

最近は面白いことを面白すぎると感知する脳の状態になっており、俗に言う木の芽立ちである。
世はまさに大スプリング時代、春の花ざかりです。
先日好きな先輩と道で出会い、あちらから声をかけてもらってようやく気がついたんですが二言、三言会話しました。
「お前、なんか独り言ブツブツいってたよ」
「え、まじすか、こわ、最近あれなんすよ、春先の危ない人の一味なんすよ」
「危ないのは知ってたよ」
などと楽しい会話でしたが、無意識にブツブツやってたと聞かされ、すごく怖くなりました。

基本的に人よりも瞬きが多くて、たぶん自律神経に問題があるか、石原慎太郎の霊が乗り移ってるんだと思うのですが、最近は話を聞く時に集中しすぎてまじまじと見すぎてよく引かれます。
スーサイド・スクワッド』でジョーカーを演じたジャレッド・レトが役作りの参考に精神病院で患者と面会したときのことを話していて、じーっと対象を見つめ続ける、触ることに遠慮がない、などのエピソードを披露してました。
いや、患者側になってもうとるね、これね。
触ることには恐怖感があるのでまだ大丈夫ですが、視線を切れなくなるのは怖いです。
川端康成が『伊豆の踊り子』撮影中、吉永小百合をガン見してたエピソードもありますね。
どっちにしてもいきづれぇわ。

最近見て心をぐわっとされたものや人は大体肚を括った人や眦を決した人で『ちはやふる 結び』の競技かるたをしてる俳優はみんなそうでした。
凄くかっこよかった。最近バタバタしてるからあれだけど、一人ひとりのよかったところを詳述したいくらい好き。もちろん俳優部だけじゃなく照明部、撮影部、音響部、衣装部など全部の総体としての映画の凄みなんだけど。

あと『江戸は燃えているか』を当日券で見て、めちゃくちゃ面白くてマユマツオカ好き〜って惚れ直しました。
出てる人の色気がすごくてやっぱり舞台はええな、と思います。三谷作品のあてがきの華やかさはいつか真似してみたい。演劇は肉体による再現性を担保された複製芸術だと思っていて、そういう意味では三谷作品が死後も残るためには早く上演権を許諾しやすくなれ〜と思います。
三谷さん、アブナイ女が好きなのかなー、あ、小林聡美さんと結婚なさってたし、そりゃそうか。でもやっぱり若い子も好きなんだね…女の人なんてとりあえず色目使う生き物だと思ってんな〜などなど普段映画を見て感じる監督のリビドーが作演出の男からダダ漏れで面白かったです。
本当に楽しくて拍手したりませんでした。ゲッラゲラわらえた。ずるかった。
三谷さんはやっぱり演劇の畑の人であって、もう映像で語らずにセリフで説明しちゃうなら映画は撮らなくていいのでドラマと舞台を頑張っていただきたいです。

ほんで昨日は神楽坂のスナックで『夫のちんぽが入らない』『ここはおしまいの地』のこだまさんと、『死にたい夜にかぎって』の爪切男さんのトークイベントに行きました。
おふたりとも想像通りの体格と想像以上の毒をしていて、なんか妙に安心しました。
本当に楽しくてアブなくてちょっぴり大人になった気分でしたが、ここでいう大人はだらしないまま大きくなってもいいんだという程度の意味です。

東京はよいところです。
なんぼいうても地方にはないものはたしかにあるので。
逆もしかりだけど、今は東京をねぶり尽くさせてくれ。

狂い咲きサンダーロードもっかい見たい。
ほいじゃー。