テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

映画とドラマとアニメの演出の味付けとか

この前なにも食べてないのに2回も吐いて病院に点滴してもらいにいったら、点滴はそんなに栄養ないと言われて逆流性食道炎の薬をだしてもらった。
ミーティングにいけなかったという情けないストレスであがってきたのかもしれないと思うと切ない。せめて電車やホームで吐かずにトイレで吐けたのは偉い。胃液だけであんなに吐いたのは初めてだったのでぼーっとなった。
流石にこのことはどう書いても悲しくなって下書きに残したりしたが、このくらいにしてほかの話をする。

帝一の國』を借りて見たのだがとても面白かった。
公開当時、同世代の俳優たちが躍動してるのに嫉妬してスルーしてたのだがスルーしたのはもったいなかったなというくらい面白かった。
演技のテンションと演出のテンションが高くて濃くてとても楽しかった。菅田将暉野村周平、志尊淳、竹内涼真間宮祥太朗千葉雄大……(敬称略)みんなハマり方が尋常じゃなく、実写化する時に伴う中途半端なコスプレ感がなかった。昭和という時代設定と異様な世界観のおかげなのかわからんがとても楽しい。一番似てるのはライアーゲームとかだろうか。
吉田鋼太郎は映画だと似たような役ばかりでこれもクリシェになりそうなところ、山路和弘と張り合うという嬉しいくだりもあった。2人とも声が良すぎて最高(敬称略)。点数発表のとこの丁々発止のやりとりは最高だった。
続編が作れそうな終わり方をする邦画があまり好きではないのだが、帝一の國はエピローグがすごくスカッとしてて好きやった。
古屋兎丸作品だと『ライチ☆光クラブ』はやや辛い世界だったのだが、帝一はなんかほのぼのブロマンスで心地よかった。ヒロインと糸電話で話すのがロマンチックで無駄に美しかった。

演技と演出でいうと『小さな巨人』が丁寧すぎて見てるのがややしんどい。
感情や出来事をすべて口に出してくれるし、感情を爆発させるシーンはほぼアップで味が濃いとかじゃなくてくどい。
地上波で幅広い年代の人に見せるにはこのくらい懇切丁寧にしなくちゃならんのかもしれんが、水戸黄門はもう楽しく見れない体になっているのでやや不満。
香川照之がノリノリすぎて怖くなる。やや歌舞伎っぽい発声になってたような気もするが、とにかく楽しそう。

あと年始にパトレイバーthe movie2の話をしたのを思い出して改めて見てみたら1回目の時より段違いに面白くてびっくりした。
押井さんの多弁で内省的な演出が『イノセンス』ほど行き過ぎてなく(脚本が伊藤和典なおかげか)、ほどよくて心地よかった。宮崎駿庵野秀明はアニメーター出身だからキャラをいかに動かすかを考えて演出してるけど、押井さんはレイアウトの人だなーとつくづく思う。あと鳥。犬。2を見ると1を見てスカッとしたくなるし、いい続編だと思う。
攻殻機動隊』の少佐、『パトレイバー』の南雲さんと割とアニメの中では女性が強くて美しいのが押井さんらしさだと思うけど、ほんと2の南雲さんは美しくて切なかった。頼りになるお姉さんという聖母的なキャラクターじゃなくて妻子ある人と恋仲になってしまう人間として演出されていてあ〜あ〜あ〜もーうわーってなる。あの手錠かけるとこ!!!切な!!!切なッ!!!
憎しみも愛も飲み込んで全部終わりにする切なさ。手錠をかける、指を絡める、手錠をかける。切なー。そういうのに似た切なさは『男たちの挽歌』『新しき世界』『県警対組織暴力』『裏切りのサーカス』に感じてしまうので僕はラブロマンスよりブロマンスが好きなんだと思う。直接的にセックスとか描かずに集合写真の位置関係とかで色々想像させてくれてたまらんかった。


えーなぜか映画とドラマとアニメの話をしてみましたが、大事なのは作品のもつリアリティラインの揃え方、テンションの統一性だなーと思いました。

映画見ずに運動をしたりごはんを食べた方がいいのかもしれんけど、僕は物語に生かされる人間なのでエネルギーが溜まったらそれもおいおい。