テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2017年映画ベスト10

今年もこの季節がやってきました。映画ベスト10。

今年は91作品を劇場で鑑賞しており、その中からの独断と偏見による選考です。

なお面倒なので予告やフィルマークスのリンクは貼りません。あしからず。

 

上半期のべスト10

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーミックス
ワイルドスピード ICE BREAK
③LOGAN
④アシュラ
⑤沈黙 サイレンス
⑥ムーンライト
⑦ドラゴン×マッハ!
⑧イップマン 継承
ラ・ラ・ランド
⑩クーリンチェ少年殺人事件

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ほんでもって2017年のベスト10。

めずらしく10位から。

ワイルドスピード ICE BREAK

あらすじ:ドムが裏切る。車大喜利デッカードとホブスがかわいい。

上半期の2位にしたけど、なんかこの順位。

今年ブログを始めて4月に書いたワイスピの記事がずっと1位なのはいまだに謎なのだけど、見た時の熱量そのままぶつけたからなのかなーと思ったり。

みたあとに細かいことを気にするといろいろ気になるんだけど、それはカロリーや栄養バランスを気にしながら焼肉に行くみたいな無粋なことなので、とにかく映像に脳をとかせばいいのです。

⑨アシュラ

 あらすじ:やばいおっさんといかついおっさんのせいでくたびれたおっさんががんばるハメになる韓国の激アツノワール

上半期では4位にしたくせにしぶとくランクイン。ワイスピより上にしてみたのはなんとなく。主人公を徹底的に痛めつけてもうこいつは殺すしかねーわってなってからの一大カタストロフは胸がすっとする。悔しいときはコップを噛もう。

ファン・ジョンミンはマジで魔物じみてて今年の映画の悪役では一番だと思う。次点は『SPL2』の獄長。

⑧ローガンラッキー

あらすじ:アメリカの田舎版チャーミングな『オーシャンズ』。

リブートやユニバースものばかりのハリウッドのなかで、豪華キャストの素朴な一面を引き出した快作。屈折したチャニング・テイタムは『フォックスキャッチャー』もよかったけど、今回の妙に頼りになるおっさんぷりは好きだった。ノリノリのダニクレもみられてお得。

今年は『沈黙』『最後のジェダイ』とアダムドライバーの当たり年だったなと思う。『パターソン』もみたかった。『オーシャンズ』の豪華さ豊かさよりもだいぶ洗練されてない、雑な、みんなトランプに投票してそうな(偏見)、生活感がとても好みだった。

 

勝手にふるえてろ

あらすじ:松岡茉優は最高なんだよ。

茉優のいろんな表情を楽しめるので最高。中学の時のいけてない茉優も茉優本人がやってて最高。イケてない子なのに眉毛は整ってるけどな。原作読んでないけど映画的な画で見せる演出が多くて好きだった。

主人公はOLだけど『モテキ。』『(500)日のサマー』を思い出す屈折ぐあい。ふたりの男のうちどっちを選ぶ?という王道な少女漫画的シチュエーションながら、渡辺大知のほどよいうざさと北村君のクールな感じが対照的で〇。撮影の光のボケ方とかとても好きだった。

とにかく茉優の一挙手一投足が最高。茉優と同じ時代に生きててよかった。茉優とか呼び捨てにしてしまってすいません。松岡茉優さん、大好きです。

 

⑥HiGH&LOW the MOVIE2 END OF SKY

あらすじ:ロッキーと林蘭丸の戦いを軸に見せ場見せ場&見せ場でつなぐハイローのいいとこどり。

ハイローのいいとこは勇気だと思う。照れとかなしでかっこいい映像、かっこいい展開をやりきる度胸(それは予算が潤沢ということだけでなく実働のスタッフ、俳優の練度が高いという意味でも)にすごく勇気をもらう。

ザムービーは3作あるけどこれが1番脚本もアクションも好きだった。見せ場しかなくてだれるところがない。ドラマパートに回想をやりまくったザム1、ドラマを終わらすためにアクションが減免したザム3と比べても続編なので終わらせる制約などもなくとりあえず風呂敷を広げるだけ広げたおいしいとこ取りの1本。ハイロー初心者はここから入るという手もある。

本当に各人に見せ場を用意し、なおかつ一本の映画としてロッキーVS林蘭丸という決着をつけたカタルシス、ザム1を超えるアクションのアイデア(和製ターミネーター、ダイナミック乗車、エクストリーム停車、ハネムーンサーフィン、ターザン日向)、名ゼリフの数々(おれ車ダメだわ、神に感謝しろよ)本当に幸福な映画だった。

マンガ実写化以上にマンガを見てるみたいなトキメキやロマンがたしかにあった。 ジェシーやプリンズンギャングなど、初登場ながらキッチリ印象に残る敵キャラの造形、かといって既存キャラの活躍も余すところなく見せてくれるのが楽しかった。

邦画アクションはここを極点に感じてしまうため、向こう10年でこれを超える作品が生まれるのか恐ろしくもあり、楽しみでもある。

⑤エンドレスポエトリー

あらすじ:ホドロフスキー青春立志篇。

正直例年のベストでは面白かった作品、満足度の高かった作品を選出するのだが、今年は体調の面でビビッドに反応できないことも多く、今作も誰にでも面白いと胸を張ってすすめるタイプの作品ではない。 面白さよりも生きることを肯定する虚構のたくましさに、88歳の人間すらここまで出来るという生命力に、過去を融和し人生と和解できる映画の力に励まされたので忘れがたい1本としてこれを表彰します。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーミックス

あらすじ:ほんとのオヤジがやってきた!

上半期でも褒めたし個別にブログも書きましたが、やはり映画の中で流れる音楽のもつ文脈の豊かさ、加えて父子という映画的な主題への回答のしかた、それでいて失われない監督のポップな作家性、マーベルマジすごいなどなど映画ならではの楽しさ感動を味わえる作品。続編ものでありながら1作目の焼き直しや拡大路線ではなく、よりパーソナルな方向に物語をすすめつつ世界観の深度を増したところもすごく好き。インフィニティウォーが楽しみじゃ!!!

ダンケルク

あらすじ:生きてかえるんじゃ!!!おれらのホームに!!

イギリス版『シン・ゴジラ』というか事象の中に人間を入れてみるとどーなるでしょうというノーランの実験。体感映画、没入映画としてはある種行き着く所まで行ってしまった感があり、ノーランがこの作風でやれることはやり尽くした総決算な構成、展開、役者陣。

君の名は。』の新海誠らしくないのに新海誠らしいところや『ベイビードライバー』のエドガーライトらしくないエドガーライトらしさみたいなものを感じるノーランらしくないノーラン印。 いつものノーランは脚本の旨みをいかに伝えるかに腐心するイメージだけど、今回はキャラや役者の凄みを味わう感じ。二次創作がTwitterによく流れてくる映画はいい映画だけど、これもそんな感じ。

CGの多寡うんぬんよりホイテ・ヴァン・ホイテマの撮影が最高っちゅう話ですよ。 ケネス・ブラナーの表情だけで何が起こってるのか示すシーンがお気に入りです。

ブレードランナー2049

あらすじ:ライアン・ゴズリングをつらい目に合わせるといい顔するよね。

1作目の好きな点はプロットの謎さ、キャラの悲哀、近未来造形というよりも映像のシズル感、水の質感の表現でそこをうまく継承発展させていたなーと思う。ロジャー・ディーキンス、まじ神。 ドゥニ作品はどちらかというと苦手なのにこれはそこはかとない映像の詩性にタルコフスキーの『ストーカー』を感じて好きだった。引用は『サクリファイス』とかなのかもしれないけど。

続編映画としての遺伝的形質をちゃんと取り込みつつ、ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画としてのリズム感大局観も諦めない凄さ。

自分は何者かを問うのではなく、何ができるか何がしたいか(それが分配されたものかどうかすら超越した)という信念でしか自分は規定できないことを教えられた気がして、日々落ち込む自分をわずかばかり支えてくれた。その点だけでも大事な作品。

①ヘドローバ

あらすじ:団地の長はババア。

今年はノーランの新作があり、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシースパイダーマンの映画があり、これといってグッとくる映画に出会えないという点で2014年に似てるなーなんて思いながら12月まで過ごしていたけど、ヘドローバのおかげでとてもいい1年だった気がする。

個人的に難破船みたいな1年だったので生きていく楽しさ、笑顔、生きがい、鬱憤すらも感じられずダラダラと生きているんだけどヘドローバをみてる79分だけは確実に生き生きしていたと思う。

1週間の限定上映を2回見に行くくらいには感謝している。 東京での限定上映、ネット配信作品という映画ベストのレギュレーション的にはイレギュラーかもしれないけど、そのくらいどうでもよくなる映画のパワーで脳が溶けた。

結果

①ヘドローバ

ブレードランナー2049

ダンケルク

④GOTG vol.2

⑤エンドレスポエトリー

⑥HiGH&LOWザム2 EoS

勝手にふるえてろ

⑧ローガンラッキー

⑨アシュラ

⑩ワイスピICE BREAK

 

総評

2015年の『マッドマックス怒りのデス・ロード』、2016年の『シン・ゴジラ』など自分の人生を狂わされるほどの作品と中々出会えない1年だった。 洋画も邦画もこれぞ!というほどの狂気が足りなかった。加えて体調不良に伴う外出意欲の低下によりここ2年は100本を目安に見ていた劇場鑑賞がはじめて目安を下回る結果になった。

『あゝ荒野』『パターソン』『ノクターナルアニマルズ』『RE:BORN』『彼女がその名を知らない鳥たち』『花筐』など見逃した作品もあった。しかしいい面もあってマンガの実写化をわざわざ見に行って傷つくことを辞めたので年間の満足度は例年とさほど変わらなかった。

映画はいつもそこにあって暗闇の中で僕を救ってくれたと思う。人生にも映画にも暗闇が必要で、暗闇があるからこそ眼前のまばゆさが引き立つなどとキザな感じで終わります。

来年はなんといっても『インフィニティウォー』!!! あとは『ジュラシックワールド2』、『パシフィックリムアップライジング』、『キングスマンゴールデンサークル』、『サニー/32』、『孤狼の血』などなど楽しみです。

 

おまけ

 

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