テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2017-10-11のアウトレイジ

アウトレイジ最終章を見ようと思って家を出た。

でも図書館によって群像を読んでいたら時間がギリギリになり、会員証の更新で手持ちのお金が足りなくなって結局間に合わなかった。

アウトレイジが嫌いだという男子に僕はまだあったことがない。
怒鳴られるのも怒鳴るのも嫌いな僕でさえ好きなのだ。
男子はみんな大声で怒鳴りたい欲望を抱えているのかもしれない。
主語がでかすぎてアウトレイジが好きな女子のことを忘れている。
北野武ビートたけし成分がよく染みてる会話のテンポや間が大事なのだろう。
西田敏行とか塩見三省とか温和なパブリックイメージを反転させる熱演は面白すぎて凄かった。
でも僕は映画館の券売機の前でもうアウトレイジ最終章を今日は見られないことに焦り、その焦りを誰にも悟られまいと本屋まで歩いた。

今日は昨日の焼き芋の残りしか口にしていない。
あんなに好きだった焼き芋はもうしっとりとかねっとりといったテクスチャを伴うなにかにしか感じられず、甘みや旨みを味わうでもなく皮を剥いて漫然と口に運んでいる。焼いただけで商品になる野菜、さつまいもだけじゃない?すごくない?とか無邪気に思えていた頃が懐かしい。
昨日は母の作ってくれたものを何も食べなかった。おかゆもポテトスープも。
最近は食事ではなくて食品しか食べられない。焼き芋、おかゆ、ベビースターラーメン。それも刺激の入力のようにしか思えなくて栄養とか滋養とか養生からは遠い。
ここ1週間くらい舞台の方のTwitterを見ないで過ごしていたが、なにを思ったか覗いてしまい、終演しました、ありがとうございました、という無害の文字列を目にする度どこかがぐゅーとねじれる感覚になる。

アウトレイジ最終章を見ようと思って家を出た。
目の前のアウトレイジな状況から目をそらすように。

本屋でこだまさんの連載の載ってるQUICKJapan読もうと思ったけど立ってるのもフラフラするのでミスドに入り、ドーナツを食べる。美味しいというより糖分の摂取という感じ。ご一緒にいかがですかと言われてうっかりセットにした汁そばをすする。のち上がってくる胃酸。ストレスで食べ始め、食べたことがストレスになるという悪循環。
同期のA子さんからやさしいLINEが来る。今朝は染ちゃんからもLINEがあった。人の優しさをありがたくもらう。まだ思い出になりたくはない。卒公に向けて始動している。僕はまだ動けないまま。

アウトレイジ最終章を見ようと思って家を出た。
今日はダメだったけど、明日また見に行こうかな。