テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2017-09-16の触手

今日は曇り時々雨。

昨日から窓を開けて寝ている。
やや寒いが、その分毛布を頭まで被って寝られるので心地いい。
今日は5時過ぎに起きて二度寝して8時半に起きて病院に行く。
胃カメラの日なので。

起きて鏡を見たら目の周りが黒くていよいよ栄養失調の人みたいになってきた。
昨日はびっくりするくらいなんでも吐いたから仕方ない。
今日も水だけ飲んで病院にいったのでフラフラする。
担当の看護師さんが僕の名前をローマ字で書けなくて聞いてきた。たしかにめんどくさい表記ですもんね、と思う。
喉に麻酔をされて変な感じ。唾は飲み込めないのでダラダラ垂れ流す。
いよいよ挿入の時がやってくる。喉を通過する一瞬がすごく不快。ただ過ぎてしまえばあとはなんか入ってくるだけ。風を送られるのでゲップが出る。
胃の中を何かが動いてる感覚がわかり、気持ち悪い。後半はずっとうーうー唸っていた。「もう半分終わりましたよー」と事務的に先生がいう。
思ったよりすぐ終わる。ダラダラ鼻水とか出るのを拭っていると先生がすぐ所見を言い始めるのでぼーっとした頭で聞いている。胃の入口が本来なら丸くなってるところが歪になってるから逆流性食道炎らしい。あと胃炎。
今もらってる胃薬で様子見てくださいみたいな感じだった。処置も診断も呆気なさすぎて気持ちのやり場に困る。もっと重篤かと思ったらそうでもないし、よく分からない。
触手プレイみたいなのたまに漫画とかであるが、絶対気持ちよくないと思う。レイプされたことないけど体に異物が入ってきたらびっくりするし終わったらぼーっとするのかななんて考えた。

稽古場来れそう?というLINEが入っているが、とりあえず病状を伝えて行けなさそうと断る。
帰りにアロエヨーグルトを買う。公園のベンチに座ってみるが雨が降りそうなので帰宅する。

ヨーグルトを食べてみると吐かずにすんだ。
疲れがどっと出て眠くなったので横になる。
気がつくと夕方5時だった。

起きて昨日買っておいたカボチャプリンを食べてみる。
胃カメラ頑張れたら食べようと褒美に買っておいたので食べる。あまりおいしくないがおいしい。もっと心から味わいたい。
ヨーグルトも食べるが、吐かずに済む。
どこか物足りなくなっている。
吐くことで安心しているらしい。困った。

昨日は稽古に行こうと思ったり、行かなきゃと思ったり、将来どうなるんだろうと思ったら吐いていたのだが、今日はなにも考えずにいたせいか吐かずにすんだ。
高校にいけなかった時期でも大学には行きたがっていて、高卒認定試験の願書送ったりして(結局受けなかったけど)どうにか卒業して大学に入った。
大学にいけなかった時期も役者にはなりたいと思っていて、映画だけは見ていた。そして東京に出てきた。

今はなにもそういうのがない。目の前の苦しみみたいなのも将来これがやりたいみたいなのもない。
ただただ気力がない。責任感で治らなきゃ治さなきゃと思うとつらい。大学行かない割に自由気ままに映画館にだけはいっていた頃が懐かしい。なんだかんだ元気になったのはあの日々があったからかもしれん。今は映画館にだけは行きたいとかも思えずにいる。

友達に悩みを話すみたいなことは、軽微な悩みなら有効であるが、こういう場合は専門機関で治療すべきなので友達にもあまり話せない。友達を頼ろうとも思わなくなったので高校の頃よりは進歩したのかもしれない。気にかけられる度にごめんなさいとありがとうしかテキストコマンドがなくなる。

こんなことを考えていたら汗が出て、手が震えだした。
そとは雨の音と虫の音が聞こえて大好きな季節なのに。涼しいのに。