テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2017-09-01のベレー帽が似合いすぎる男

今日は曇りのち雨。すっかり涼しい。転調が早すぎて体が追いつかん。

季節の変わり目だからか夜中まで寝付けなかった。
起きたらまだ朝だった。昼まで寝ずに済んだが、体調は回復したのか怪しい。
食欲がない。
昼頃、このまま家にいると辛くなりそうだったので出かけることにする。
帰省して祖母からギフト券をもらったので駅のルミネを物色することにした。
なんか服を買いたくなったのだが、欲求と必要性が釣り合ってないので何も買わなかった。
ヴィレヴァンで試しにベレー帽を被って鏡を見たら戦慄した。
似合いすぎているのだ。
丸眼鏡、塩顔にベレー帽が合わさると破壊的に芸術家気取りのいけ好かない大学生が出来上がる。絶対クラッチバッグとか持ってるよこいつ。
我ながらベレー帽は似合いすぎると思っていたが、改めて被ってみても似合いすぎて引く。
見ててイライラするタイプの人だーと思った。
絶対変な髪色の彼女と歩いているタイプの人ですよ。ごつい指輪とかしてるよね。
丸眼鏡もベレー帽もそれ自体が個性的な小物なので、その二つを合わせるとめちゃくちゃオシャレになるかと思いきや巷で見かけるいけ好かないお兄さんになってしまう。オシャレというのは収斂してしまっては意味がない。
いつの日か大手を振ってベレー帽を被れるようになりたい。
そんな僕はフェスにいそうと言われる帽子をかぶっている。

何も食べずにウロウロするとフラフラしてきたので、無理やりこれを食欲とカウントし、ラーメンを食べたが充足感はあまりなかった。
ネカフェでキングダムとゴールデンカムイの続きを読んだ。
ゴールデンカムイは表情の描写が楽しくて、きっと演劇で言われる音が変わる面白さも似たようなもんだろうなと思った。キレイな絵はキレイだねーとなるがなにも引っかからない。変化の振り幅が大きい絵は面白くて飽きない。たぶんそういう理屈なのだろう。むろんキレイな絵からギャグの絵に飛ぶのがいいのであるからキレイな絵がかけるに越したことはない。

バーホーベンの新作ELLEを見たが、変な映画だった。
面白いのかよく分からないが、変な映画だから飽きなかった。
出てくる男がみんな情けなくて、すぐ主人公と寝ようとするのでああこういう男にだけはなるまいと思った。大人の恋愛とかいうのは下半身への敗北で、ドラマチックかもしれんけど毒を溜めるだけのような気がする。知らんけど。
穴の空いたバケツに水を貯める一番の方法は漏れる前に溢れるくらいの水を注ぎ続けることではなくて、水を入れる前に穴を塞ぐことである。

映画館を出ると雨が降っており、肌寒い。
秋は好きだけど予告無しに来られるとちと困る。
体調が整わないのは季節の変わり目のせいということにして調べ物を明日に先送りしてしまう。
シーツを新調したオフトンは最高。ここから一歩だって動きたくない。