テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2017-08-16の低気圧

今日は雨。

昨日の夜、台本を開いたら突然の希死念慮に襲われ、ああもうダメだーとなったが、お風呂に入ったらとりあえず大丈夫になった。
やることの多い台本。楽しみな気持ちが強かったが、ちょっと目を離した隙に倒せない強敵に思えてきた。
このままでも辛いだけだなとなったので寝ようと思ったが、なかなか寝付けずセブンを流した。

5時に目が覚めて、どんだけ焦っとんねんと寝直したら9時になっており、遅刻である。
小雨。お盆で人いないと聞いていたがもうお盆じゃないらしい。人が沢山いた。
稽古に行きたくないなーとまた今回も思っている。
10時にすら間に合わなくて行きたくない。雨の中トボトボ歩いて稽古場のドアを開けた時のみんなの試すような目つきがいやだった。まぁ遅刻しなきゃいい話なんですけど。

今日も読み合わせ。キャスト決まってから最初の。
頭から読んでいく。
ゆーこさんはエンジンがかかっており、声が大きい。僕は遅刻して小さくなっているのでいつもより大きく聞こえた。遅刻するとなにもかもが輪をかけて恐ろしく見え、誰も目を合わせてくれない気がするが、大体被害妄想である。そもそも僕は人の目を見ない。
髪を切ってる人が結構いて、いつもなら髪切りましたねというところだがそんな時間はなかった。
また早口になってると言われた。クセは直ってない。わりと頭いい役らしいのでちょうどいいですね。早口はシン・ゴジラの中だけ。
嫌味はもっとたっぷり言ってと言われたので楽しくやりたい。普段あんまり考えないのに僕はやっぱり嫌味なやつなんだろうか、などと弱気なことを考えたが、嫌味な役なんておいしい話である。
昨日の夜、もうこのまま誰にも理解されず愛されず失意の中でグズグズに朽ちていくんだという妄想に取り憑かれたばかりなので、一層気が滅入る。
今日は三時間半でおしまい。昨日の夜、危惧したほど自分の準備不足が暴露されることもなく、また逃げおおせた臆病者の安堵感を得る。次の稽古からやることが増えた。あーおそろしい。

稽古終わり、にぎやかな人たちを見るのが居心地悪く早々に稽古場をあとにする。ごみ捨て当番だったので、霧雨の中ゴミ袋をもって下を向いて歩いた。
低気圧だし、遅刻したし、体が重い。今日は人と言葉を交わした記憶はあるが、楽しめた自信が無い。久々に家を出たら家に帰りたいという気持ちが高まっていた。
帰宅して毛布にくるまり、眠気に身を任せる。
地元の祭りに同期と出演することになり、出番直前でコンタクトをはめようとしたらブヨブヨな上に一つのケースから4枚も出てきてすごく焦るという夢で目が覚めた。妙に質感がリアルで気持ち悪い。
ブヨブヨな上に4枚も出てきたコンタクトレンズ。出番直前でそれを無理やりはめること。左眼に無理やり入れて、あ、案外見えるじゃんというところで目が覚めた。
水を飲んでやり過ごす。

大丈夫、と自分で暗示をかけるのは効果が薄い。
そんなに気持ちこもってなくていいから他人に言ってほしい。出来れば抱きしめながら。
低気圧のせいで妙に心細くなっている。
そうやって気分の慰安に他人を巻き込むのはもうやめようと思ったはずなのだけど、また弱気がかま首をもたげている。片思いしてる子にはもう1週間既読無視されている。たぶんそれもあって生きていくのが楽しくない。
好きな人に甘やかされたい、という気持ちと好きな人を甘えに利用すべきでないという気持ちが拮抗し、雨はやんだが地面はまだ水たまり。

完全生物になりたい。
なってないけど、考えるのをやめよう。
そうだ、酒を飲もう。