テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2017-08-03はゲネでした

今日は曇り。ゲネ。

昨日は何故かおなかがすいて夜ごはんを2回食べた。
お腹痛くならなくてよかった。
ゲネなので気合を入れるためにホルモンの腹ペコゾンビーズTシャツを着ていく。
豆乳で割らずに甘酒を飲む。やっぱりクセがあるのでまだ単体ではそこまで好きになれない。

ゲネの日はみんな慌ただしくなったりするので観察しがいがある。
あちこちウロウロする人、タバコを吸いに行く人、音楽を聴いて集中する人、男同士でキスする人たち、ごはんをやたら食べる人、スマホをつつく人。緊張してると無意識に心地よいものを選ぶというのが分かり、面白い。
僕はだいたい静かに緊張してる人を眺めるのが習慣になっている。 自分より緊張してる人を見ると落ち着くので。
それでも二月以来の舞台なので結構緊張してたらしい。
らしいというのは出番が終わって引っ込んだらかなりほっとしたからである。
で肝心の舞台の方はと言うと、大きなポカもなく出来たと思う。
客席が割と明るいので1人1人知ってる人を見つけられた。
タカハシさんが険しい顔してて怖かった。
ポカがないのがいいことかと言うとよく分からない。
自分でも楽しくなってきたが、楽しいことがいいこととも思わない。
いわゆるbep現象が無意識に発動してる気がして落ち着かない。楽日までこの感じだろう。
そこそこウケてたよと聞いたのでまぁひと安心しとく。

3時過ぎに休憩になったのでインスタントのうどんを啜った。
なぜかこのタイミングで「女の子みたいなかわいい顔」「ほんとキレイな顔しとる」とおだてられることがあり、地味に嬉しかった。今回は汚しのメイクもしてるのに……も少し汚そうと思う。
いつかオールメールシェイクスピアとかで女形やりたい。
舞台はわりとゲテモノというか境界者として女形を出すことが多いし、歌舞伎の例もある。化けるという上ではこの上なく強い指向性があるし。
デヴィッド・ボウイになりたやなりたや。
僕も黒いジャンプスーツとか似合うかしら。

二回目のゲネ。
正直一回目の疲れもあり、よく言えばリラックス、悪くいえば緩んでいた。
ちょっとアクションのキレが悪くなって怪我するかなーと思った。
思ったより出番から出番までが長いことがわかり、暇である。ここでもみんなの観察をする。
出番が終わった人から順にほどけているのはいつものことで、これからという人は張り詰めている。本を読む人、音楽を聴く人、係の作業をする人、おしゃべりに興じる人。僕は邪魔にならないように静かにしている。鏡に映った自分とにらめっこもよくする。ナルシストなので。シングルキャストで四公演あるのでこれがどう変わるのか楽しみだ。

「助けてくれる人のいないところで倒れたらどうするんです?」
「起きあがれるまで待つさ」
というセリフが好きになってきた。
流石はベケット。ちなみにこのブログのサブタイトルの言葉は涙というのはベケットの短編の中の言葉を借りている。ゴドーをやる前からベケットには興味があったのでなんというか数奇な話だ。

明日は初日。燃えるように、かくも青く、かくも静かに。