テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2017-06-18の曇天

今日は曇りのち雨。いよいよ梅雨である。

そして「家を出た」千秋楽。
四月の終わりから始まっていよいよ終わりである。
家を出たが終わるということは僕の悄然もやっと終わるということである。
ゲネから数えると6回目の受付業務。そんだけやっても慣れない。慣れたくもない。先輩たちみたいに上手く働けるわけでも無く、デクノボーになっていく自分をうまく信じられない。
ニコニコするのを頑張ってみても、ただの景色と同じなので僕は僕として認識されない。
公演中アンケートの集計の手伝いをした。せめてそういう細かい作業だけは手早く出来て、ささやかな慰めになる。だからなんだと言う話だけど。蟷螂の斧というか貧者の一灯というか野辺に揺れる花のような話だよ。

バラシも頑張ろうと意気込んでみたが、危うくまた気分悪くなりそうになってお茶を買いに行った。せめて自分の体調の面倒を自分で見られてよかった。
打ち上げは大してお酒も飲めないし、楽しくおしゃべりする気も起きず、話しかけられることも大してなく、自分から話しかけに行く努力もせず、楽しんでるフリをする最低限のマナーもどっかへ捨てて、楽しそうな人たちをワーッと思いながら見ていた。知らないサークルの飲み会に紛れ込んだなーとか思っていたが、隣で飲み会していた人たちが紹興酒を差し入れてやってきて、その人たちの方がよっぽど楽しそうで僕は部外者よりも蚊帳の外の気分でした。
楽しくしようという気力もなかったので別に不満がある訳では無いけど、なんなら餃子がおいしかったです。

高校、大学は試験を経て集められているからわりと似たような集団になるという話を聞いてあーなるほど、と思ったが、高校の時も大学の時も自分はここにいていいんだろうかとか余計なことを考える時間の方が長かったようにも思う。翻って今いるここも似たような気分を味わう。
早く他人のことなんか気にする余裕もないくらい自分のことに一杯いっぱいになりたい。
時間があるせいで自分の内へ内へピントが合いはじめるからキリキリする。
まぁ僕は周りのことを気にしてナンボなんじゃけどね。

お店を出ると雨はほとんど降っていなかった。
それでも僕は傘をさして雨音を聞いてみた。
なにかにぶつからないと雨は雨音を出さない。
もっと沢山雨が降ればいいのに、と思った帰り道。