テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

【ややネタバレ】エピソードVのその先へ GOTGvol.2をみて【ややネタバレ】

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックスことvol.2を見ました。

今回はワイスピアイスブレイクの時のようなうひょひょひょひょは感じませんでしたが、なんというか映画のもつ魔力みたいなのを感じたのでそこら辺を書きます。

タイトルのエピソードVはスターウォーズの話で帝国の逆襲とも呼ばれています。ファンの間では傑作と名高い作品。
細部は忘れましたが、この作品はシリーズ最大の衝撃が終盤にあります。
ダースベイダー(あの黒づくめのシュコーシュコーいうやつ)がルーク・スカイウォーカーに向かってある衝撃の事実を告げるというあれ。
これってもう親指を立てながら溶鉱炉に沈むシーンみたいなミームと捉えて大丈夫ですよね?????
まだ見てない???
ならこれから見てください。
(あれを言うのでややスクロールしてください)















「I am your father」
ダースベイダーことアナキン・スカイウォーカーはそう告げるのです。
今まで戦ってきたにっくき敵が自分の父親だと知らされた衝撃。
ついこの前まで田舎で夕陽を眺めていた青年が生きる目的を見つけて頑張っていたところに現れた父。

父ってなんじゃらほい
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.2(以下GOTG2)を見て思ったのです。
ここからややストーリーに触れます。

前作で宇宙を救ったスターロード一行は宇宙の救世主業に今日も大忙し。依頼を完了したのも束の間ついうっかり大事なバッテリーを盗んじゃったせいで依頼主から追われるハメに。逃走の途上、ピンチを救ってくれたのはお髭が素敵なカート・ラッセルじゃなくてエゴと名乗る男です。
このエゴ、なんとスターロードのお父さんだと言うではないですか。
動揺するスターロード。戸惑いの中ガモーラとドラックスと共にエゴの星へと赴きます。
一方スターロードの育ての親ヨンドゥはかつての仲間から掟破りを咎められ、乗組員たちからも糾弾されてピンチにたたされます。
どーなる?スターロード!!


GOTG2を見て僕が真っ先に思い出したのは
『映画 クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲』です。
シリーズ屈指の名作と名高いね、これね。
子どもと大人の対立の果てに、子どももやがて大人になること、大人だってかつては子どもだったことを教えてくれるある意味ビタミンムービーです。
おや、これもある意味、帝国の逆襲じゃんと今気づきましたぞ。なんかいい線いってるのでは??

GOTG2も父親についての映画です。
ずっといなかったけど本来ほしかったものが手に入った時、人は満足することでしょう。
それがスターロードにとってのエゴであり、エゴにとってのスターロードでした。
子供というのはキャベツ畑でなったり、コウノトリが届けるものではありません。
人間の場合は両性の生殖行動によって誕生するものです。
何が言いたいかと言うと自分がこの世に存在するためには少なくとも2人の人間の関与が必要ということです。
スターロードことピーター・クイルは父親を知らず母の愛によって育っていました。それが母との死別の日、ヨンドゥの手によって連れ去られたのです。
エゴの依頼によって。
しかしヨンドゥはエゴの元には届けず盗っ人としての技を仕込んで痩せっぽちをすくすくと育ててゆくわけです。

映画は多くの場合、父殺しというものを宿命づけられています。
自分よりも強大なもの、自分を生み出したものを乗り越えて自己を形成拡大していく。
スターウォーズはもちろんのこと。
このGOTG2もある種の父殺しが起きます。
悲しい真実を告げられたスターロードは、得たばかりの父親と決別するわけです。
しかしながら、スターロードは父親を知らなかった訳では無いのです。自分よりも強大なものに育まれて大きくなったのです。
その育ての父がヨンドゥだったわけです。
ヨンドゥ〜〜!
ここで大事なのは父親は殺さなくてもやがていなくなることです。でもいなくならない。
思い出の中で生きているから。それを教えてくれるあのカットバックで泣いたわ〜〜
そしてこれからの人生で父の思いを追体験することもあるでしょう。その為のグルートかー!!すごい!すごすぎるぅ…

えーっと長くなりましたが、エピソードVのその先にと題したのはスターウォーズ以降のスペースオペラとしてちゃんと発展していたからです。父親の大きさを超えるだけでなく、自分が育てられて守られていたことを感じる。それをシリーズ2作目でやりきったGOTG2はすごいなーとそう思ったわけです。人生かよと思ったわ。
もちろんスターウォーズでも父子は最後の最後で助け合うわけですが。


なにはともあれありがとうジェームズ・ガン