テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

4月に見た映画ベスト3《家で見た篇》

四月に見た映画ベスト3
《家で見た篇》

1.県警対組織暴力(監督深作欣二、1975年)
【鑑賞理由:『仁義なき戦い』シリーズのスタッフ・キャストで送る世界観が気になったから】

物騒な名前からもわかる通り物騒な話です。
西日本の架空の街の警察とヤクザと政治家の意地の張り合い罵りあい(広島弁大阪弁がたくさん!)。
菅原文太演じる刑事が正義漢ではないけど警察というのを呈示するオープニングが好き。あとやっぱり東映作品なので赤文字がどぎつくて好き。
松方弘樹がもう1人の主人公というかヤクザなんだけどめちゃくちゃかっこいい。この場合のかっこいいは若手イケメン俳優ではなくてギラギラのマスキュリニティの方。絶対インスタグラムとかやってない。
『新しき世界』とか『アシュラ』みたいな韓国映画(どちらもおじさんたちのやるせない闘争のお話)が好きなのでまさか日本で40年以上前に似たようなテイストの作品があったなんて!という嬉しい驚きがありました。
似たようなとはいってもあの時代ならではのぎらついた目つきや空気が充満しててそれはそれで画面からはみ出さんばかりでよかったです。

2.L.A.ギャングストーリー
(監督ルーベン・フライシャー、2012年)
【鑑賞理由:『ラ・ラ・ランド』見た流れでオススメされたので】

第2次大戦後のロサンゼルスは一人の男の暴力に支配されていた。その支配に抵抗した気骨の警察官達の物語。
原題が『GANGSTER SQUAD』とある通り特攻隊的なテンションの、使命感と悲壮感のあるお話。
まぁでも僕が見た理由は『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングエマ・ストーンが共演してるってとこですわ。ゴズリングがチャラい警官でエマがギャングの愛人なんだけどゴズリングはチャラいからエマを口説きます。やっぱりこいつかっけぇなーと思います。
警察チームは
ジョシュ・ブローリン(『アベンジャーズ』の大ボス・サノス、『デッドプール2』のケーブル)
アンソニー・マッキー(『キャプテン・アメリカ』のファルコン)
マイケル・ペーニャ(『アントマン』のルイス)
とアメコミ映画のキャストが出過ぎ。最近のハリウッドがアメコミ映画ばっかりなのもあるけど。エマ・ストーンもアメスパに出てたな。
ぼくはリクルートパートとトレーニングパートのある映画(『キングスマン』とか『X-MEN ファーストジェネレーション』とか)が好きなので、それはつまり『七人の侍』に連なるチームもの映画なのだけど、今作もそんな感じでもう大好きです。
ラ・ラ・ランド』のギャングものパロディだと思って摂取しました。

3.プレステージ
(監督クリフトファー・ノーラン、2006年)
【鑑賞理由:ノーランすきなのにまだ見てなかったから】

AVのレーベルではないです。
プレステージ=偉業。マジシャンとしての成功を夢見た2人の男はやがて袂を分かち、憎みあい、いがみ合い、それでも幸せになりたかった。

クリスチャン・ベールヒュー・ジャックマンというこれまたバットマンVSウルヴァリン。おまけにヒロインが後のブラックウィドウことスカヨハなのでアメコミ映画って流行ってんなーと思います。
ノーラン作品のわりに130分とまだ短めで見やすい。編集のテンポが謎を呼ぶので好きです。(どういうこと?)という見るものの疑問でサスペンドされていくミステリーでもあるのかな。
とにかく2人が張り合いすぎているのが見ていて切ないです。お互いに勝手に幸せになればいいのに、相手が幸せなことは許せない。一周まわって好きやろそんなん、みたいな。
デヴィッド・ボウイニコラ・テスラを演じているのも説得力あって好き。絶対変な能力もってんなこの人と思わせてくれるから。


《まとめ》
4月は男たちの意地がテーマな作品が好きだったようです。
5月はどーなることやら。