テラノハ

言葉は涙だ。とベケットは言った。

2018年上半期映画ベスト10

7月も半ばになってしまったけど、やらないと気持ちがわるいので恒例のやつ。
2018年1月から6月に劇場で鑑賞した41本が対象です。

10.激動の昭和史 沖縄決戦
あらすじ:沖縄でいかに戦いが行われ、そして凄惨だったかを岡本喜八のテンポで見せてくれる傑作。

キネカ大森にて『シン・ゴジラ』と2本立てをしており、2月に鑑賞。旧作だけど2年くらいずっと見たかったので念願叶った。
とにかく昭和の俳優の顔で画面が持つからすごかった。動の丹波哲郎、静の仲代達矢、泰然の小林桂樹。加えて岸田森加山雄三のマチズモに染まってない優男がとってもよかった。岡本喜八の戦争嫌 い、上層部嫌いがよく出ていた。
岡本喜八は『シン・ゴジラ』にも写真が出てきたけど本当にテロップとナレーションで情報を洪水のようにだしたり、編集のせっかちなテンポがとても心地よい。情報化社会になるに従って映画はカット数が増える傾向にあるらしい(ジョージ・ミラーがマッドマックスも1からFRで半端なくカット数増えたと言ってたのをなんかで見た)けど、岡本喜八とか市川崑(つまり庵野さん好みの監督)は昔でもチャキチャキしててすごいと思う。『日本のいちばん長い日』と合わせてみると屋内と野外、中央と現場それぞれの戦争末期が見られるのでオススメ。

9.花筐
あらすじ:唐津の男たちの熱烈なブロマンス、青春、戦争。

これも公開は去年だけど三月にポレポレ東中野でやってたので見た。
大林宣彦監督は『この空の花』から劇場で見始めて『野のなななのか』もみたし、これも含めて戦争三部作ということになるらしい。商業映画デビューの『HOUSE』も目黒シネマでやってたのを見たが、まったく予想しないところから戦争の話が入ったり「僕はずっと戦争の映画を撮ってきたから特別これが戦争三部作ではないです」と仰ってるのも頷ける。
時制が戦前の唐津から動かないおかげで話がわかりやすいし、近年で一番面白い上に映像もヤバイという大林宣彦まじ神がかりだわという作品。裸で2人で馬に乗って夜の浜辺を走るシーンは暗喩や比喩を超越したラブの描き方で照れとか恥じらいがなくて感動した。
いま尾道で最新作を撮っているらしい。

8.孤狼の血
あらすじ:昭和63年、架空の広島を舞台に繰り広げられる東映△マークに波濤が砕ける“あかんヤツら”の警察ヴァイオレンス!!

企画発表からキャスト公開まで常に注目してた映画がちゃんと面白いということはあまりなく、そんな中で公開日に見に行ってめちゃくちゃ面白くて気持ち言葉遣いや目つきが荒々しくなった、生活や人生に影響を及ぼすレベルで面白い映画。
仁義なき戦い』や『県警対組織暴力』の頃よりも韓国映画的ヴァイオレンスや男同士のブロマンスが特盛されており、不良性感度ビンビンの東映という感じで血が滾る。松坂桃李くんの広島弁がかわいい。昨日始まった『この世界の片隅に』でも広島弁だった。ヒロインの阿部純子さんがドいいので好き。続編製作進行中らしいので生きる希望がある。
これについては個別にブログも書くくらいハマった。

7.ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル
あらすじ:いま一番脂の乗ってるロック様と『ジュマンジ』の融合というとにかく楽しいゲームムービー。

そこまで期待してなかったのにとても面白くてニコニコになった映画。毎週末これを見たいと思える作品。
ゲーム映画のいい所はトライ&エラーを視覚的に表現できるところで、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』も同じように好き。試練を乗り越え、仲間と協力して、現実世界ではできなかったことがゲームの中で克服できるというのがわかりやすく楽しく描かれるので見てて楽しい。ゲームと現実は別モノかもしれないけど『ジュマンジ』で認識と行動の主体だったことは現実にも作用するわけでなんか勇気を貰った。

6.スリービルボード
あらすじ:3枚の看板にまつわる、3人の怒りと赦し。

今年見た映画の中で一番見ててゾクゾクして脚本賞とると思ったのにオスカー貰えなかった不憫な傑作。本当に語り継がれるレベルの作品。展開の予想をしてて、それが100%いい方に裏切られるので段々前のめりになっていく。
元々劇作家のマーティン・マクドナーが監督脚本だけど絵で見せる演出がめちゃくちゃ上手くて、例にあげるなら虫をそっと助ける寄りのカット、看板の表と裏で見え方が違うカット、火と怒りが呼応してる各カット、ダイナーの背中合わせのカット、ストローを向けてあげるシーンとかとか。
本当に物語ること、怒ること、赦すこと、赦されることなど普遍的なテーマを並々ならぬパワーで表現されて心奪われる。

5.ブラックパンサー
あらすじ:王様と王様になれなかった男のみる夕陽。

マーベルスタジオは本当に映画を作るのが上手くてびっくりする。ヒーロー映画を20本以上作ったら味が同じになりそうなところを、ヒーロー映画にブラックスプロイテーション、故郷、父親の罪滅ぼしなどなどの諸要素をいれてまとめあげるので本当にすごすぎて面白い。
クリード』のライアン・クーグラーが「俺の撮るマイケル・B・ジョーダンは推せるだろ??」とほくそ笑んでるのが伝わってくるところも好き。「おれは過ちじゃない」というのは『クリード』のセリフだけどもほぼキルモンガーのテーマもここにあり、主題の反復という作家性の発露としても面白かった。ルドウィグ・ゴランソンのスコアもアツい。大きなものとしての国、王、ヒーローが結局夕陽を見つめるというスケールの小ささに収斂するのがかっこよくて好きだった。

4.バーフバリ 王の凱旋
あらすじ:命を与えるのが神 命を助けるのが医者 命を守るのが王族だ

男の中の男、幻想としての家父長制の権化バーフバリ(主にアマレンドラ)の活躍に心が踊るしかない。こういう伝説的な人物を描けるという点においてフィクションは素敵だと思う。現実は辛いけどフィクションは偉大。
貴種流離譚という古今東西どこにでも転がり、スターウォーズさえその型から脱却しようとしている話型をこれでもかと熱く濃く太く描く骨太アクションスペクタクル大河ロマン。
とりあえず見たら生きる気力が湧くという意味で大切な作品。

3.アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
あらすじ:10年かけてお膳立てされた壮大な悲劇。

2時間なら2時間でここではないどこかを感じさせてくれる映画もあるけど、10年というスパンで世界を構築してその集大成がまじで半端じゃない完成度で面白いとかほんと意味がわからない。
膨大なキャラそれぞれの見せ場をきちんと用意するために意外なチーム分けをして、新たなリレーションシップを描くとか本当に考えた人頭良すぎる。
情報量が多くてひと時も退屈しない。
一人のエゴという意味においてヒーローとヴィラン紙一重だし、他人を救いたいという行動原理もほぼ同じでやることが本当にえげつなくてなんかもうよく分からない。1人では受け止めきれない映画だった。親しい友人や肉親の訃報を聞かされた時みたいな、世界が止まる瞬間が味わえる。

2.レディ・プレイヤー・ワン
あらすじ:スピルバーグが本気を出してオタクを殺りに来たと見せかけてただのジョブズとウォズニアックの同人誌。

予告を見た時に面白そうとは思ったものの、ごちゃごちゃしてて大丈夫なのか?とかウダウダしてたのに見たらアウアウアーになってしまった80'sスピリット溢れる傑作。アラン・シルヴェストリの曲がニクい。オリジナルなものがなくなって、既存のものの配合ですべてが生まれるポストモダン的な世界観というか、わかりやすい社会の二文化とそこに生きる主人公のもう一つの現実としてのオアシス。
ジュマンジ』の時にも書いたけど仮想現実も現実も認識と行動の主体としての自己は一貫しているわけで、リアルと非リアルがわかりやすく対立しているわけではないと思うが、そこはそこ、映画なのでわかりやすくなっています。
めんどくさいオタクみたいな難しいことをアレコレ考えるよりもとりあえず出てくる版権キャラと登場のケレンみで涙が溢れる。
アルテミスに傷ができるところが好きすぎてブログも書きました。
これと『ペンタゴンペーパーズ』を同時に撮るスピルバーグほんとヤバイ。

1.ちはやふる 結び
あらすじ:一瞬の青春が千年先まで届く気がした、無限未来を僕は見た

ちはやふる 上の句』は東京に出てきてはじめて立川シネマシティで見た映画で、それから3年、瑞沢高校かるた部も1年生で創部したところから3年生になっており、現実の時間と映画内の時間が同期していて、その三年の間にかるた部の面々が役者として確実にパワーアップしているからこその地力の上がり方、関係性の煮詰まり方にフィクションや作り物以上の情熱を感じて冒頭からずーっと泣きながら見ていた。青春の終わりという描くには危ういテーマを扱いながらもそこから逃げずに真っ向から悩み、考え、戦う劇中のカルタに自分の3年の東京生活を重ねてエンドロールのあとしばらく立てなかった。
キャスト一人ひとりが本当に輝いていてすごい。
漫画原作、2部作のあとの完結作でここまで綺麗に新キャラと既存キャラが上手く溶け合ってる作品はもう生まれ得ない気がする。
キャストがこの瞬間に揃っているからこそ出来たんだなと思った。10年代の映画、青春映画、漫画原作映画などなど『ちはやふる 結び』に付属するラベルの中で一番光り輝く大金星だと思う。僕には眩しすぎるくらいに。

結果
1.ちはやふる 結び
2.レディ・プレイヤー・ワン
3.アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
4.バーフバリ 王の凱旋
5.ブラックパンサー
6.スリービルボード
7.ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル
8.孤狼の血
9.花筐
10.激動の昭和史 沖縄決戦

講評
ベストには入れそびれたけど『シェイプオブウォーター』も好きでした。傷にまつわる話に弱い傾向があるのですが、ベストだと満足度や満腹感で選ぶので選外になりました。
やはりマーベル系は強い。今年はまだ『アントマン&ワスプ』があるので恐ろしい。
アントマンだけじゃなく『ジュラシックワールド2』『ミッションインポッシブル フォールアウト』など2015年以来の続編ものもあり下半期も楽しみです。
前は最寄りの映画館まで10分だったのに、実家からだと40分-2時間かかるので下半期はどれだけ見れるか分かりませんが頑張りたいです。
『カメラを止めるな』とか『菊とギロチン』とか東京にいたらすぐ見に行ってる話題作が見たい……。夏は暑くて嫌だ。



あわせてどうぞ


孤狼の血でテンションおかしなったやつ
http://beplum.hatenablog.com/entry/2018/05/13/010315

アベンジャーズみて気持ちがお葬式になったやつ
http://beplum.hatenablog.com/entry/2018/04/28/111817

シェイプオブウォーターとレディプレの傷にまつわるやつ
http://beplum.hatenablog.com/entry/2018/04/26/225149

土嚢を積んだ日

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生まれて初めて被災した。
命は無事です。家族も家も無事。断水してるので生活は不便。

実家に戻ってきて1週間、例の西日本豪雨の影響で父が住職をしている寺の裏山が崩れて土砂が流れてきた。

阪神淡路とか中越とか東日本とか熊本とか地震のニュースを見る度、うわーと思うしかなく、どこか知らない街の他人事のように思えていたニュース映像が身近になってしまう。
瀬戸内は地震があまり来ないし、台風も山地に挟まれててあまり強くなく、四年前の広島豪雨も局地的でまさか自分のところも困るとは思ってなかった。

まず匂いが変わってて驚いた。
長雨のあとの土砂はやや湿っていて、今まで嗅いだことのない匂いをしていた。ドブほど腐ってもないし、花を活けた水をほったらかしにしたのにも似た匂いがした。
なによりも見知った光景を土砂が上書きしているので、以前の光景がまだ思い出せる分びっくりする。
高二の夏(2011年の夏だ)岩手の陸前高田に新聞部の取材で行った時、うずたかく積まれた瓦礫とか基礎だけの住宅街に電信柱と電線だけが続いてるのとかみてもいきなり爆心地の写真を突きつけられたみたいで生活感がなくて不気味だった。
人間が暮らしていた痕跡はあっても、生活がわからなくて怖かった。

今回の雨で土砂が20cmくらい積もってて溝が埋まっている。先月ドブさらいを手伝った時は砂の粒が細かかったけど、今日のは土って感じで重たかった。

土嚢袋はバケツの口に袋の口を開いてなんとなく固定して土をいれる。満杯にすると運べないので半分くらいで縛る。暗喩的だなと思った。
今日は溝をどうにかして終わった。クソ暑いので20分動いたら20分休むという人道的な労役だった。どんだけ水飲んでも汗で持ってかれて怖かった。
昼寝もしたけど視神経が痛くなった。
夏はくそ。四季があるとかどうでもいい。


たぶん半年もしたら断水の苦労とか忘れてしまうのだろうけど、当たり前にあると思ってたことのありがたみというか、恵まれすぎてたなあと思った。
感謝するまでの余裕はない。とりあえず自分は恵まれすぎてたなということが最近の怖いこと。
なんも考えずに東京におれた頃は幸せだった気がするけどよく分からない。ぼくはどうして実家にいるんだろう。
文化財はかろうじてあっても文化や娯楽はなにもない田舎で、ダサい服を着るくらいなら死んだ方がましだと常日頃思っていた僕がお気に入りのスニーカーで泥を歩いてしまう夏。

田舎を言い訳にだけはしたくない。丘サーファーも『すっぱいぶどう』も大嫌いだ。

砂の器がわれて

砂の器のことばかり考えている。
松本清張の原作小説も面白いけど野村芳太郎の映画の方。

あれをミステリーだと思ってたのは初めて原作小説を読んだ時で、あれを悲劇だと思ったのは新文芸坐の特集で『ゼロの焦点』と2本立てで見た時だった。
砂の器』も『ゼロの焦点』もとどのつまり過去からは逃げきれないという映画だった。

過去からは逃げられない、というのはとても悲しい事実で、人は変われる生き物だと思っていた僕にしてみればついこの前までは物語の中の他人事だったのに、砂の器がボロボロボロボロとこぼれて中に満ちていた液体がみるみるこぼれていった。誰も器を直すことも出来ず、なすすべもなく地べたにシミが広がるだけだった。

僕は誰も殺してないし、カメダだかカマタだか訛ってる知り合いもいない。丹波哲郎演じる刑事に執念深く追いかけられもしないし、緒形拳演じる心根の優しい巡査にお節介されてもいない。
そもそも加藤剛ほど整ってない。芸術的才能もない。悲壮なテーマ曲も流れない。
僕はやっぱり人を殺したのだと思う。
3年前に誰にも相談せずに東京に出ることに決めた、10ヵ月前に胃酸を吐いていた、半年前にそれでもまだ思い出になりたくないと切望した、3ヵ月前にこれが僕なりの恩返しなんだと信じて戦った、あの日あの時あの瞬間の自分というものの息の根を僕は止めてしまった。

redemptionをモットーに生きようと思っていたけど普通に生きることさえ人並みにできない。
野心が枯渇して、何がしたいのかも分からない。
会えなくなるのがいやで頑張った人たちに合わせる顔をなくした。
なにをするのも申し訳ないけど、もう少しだけ生きていさせてもらいます。

おやすみなさい。

今日もおろおろ泪橋

やっぱり生きるのに向いてない。
そういう自虐や自傷は百害あって一利なく、傷痕をネットで開陳して耽溺する芸風も巷に溢れているし、もういいやという思いがある。

昨日はあまりに胃が重いので病院に行って、先生に診察されて話をしてたらうっかり泣いてしまった。
その前の日には自虐してもしなくても能力が増減することはないし、結局認識の問題だからクヨクヨ考えてもダメになることもよくなることもないじゃん、とらしくもない悟りを得たものの、結局考えることからは逃げきれず、呼吸が浅くて苦しかった。

去年の今頃のブログを読むとよく分からない焦燥感が懐かしくもあり、それが前兆のようにも読めて、こうして続けて書く意味もあるのかなと思った。
季節の変わり目にも弱いし、稽古で詰められるのにも弱いのは何も変わっていない。
めぐる季節の速さと頭では大丈夫と思っても苦しみ始める自分の体の正直さが恨めしい。
毎日毎日彫りつけるように書いていた去年の夏のブログは読み返すと引きづられそうで怖い。
自分の中の傷や毒の拓をとるみたいにして文字にしてみて何かが癒されたような、なにも解決してないことを再確認する日々は辛かった。文字にもできない辛さもあるとわかってきて悔しい。

ぼくは物語に生かされている人間だけど、ぼくは物語みたいには生きられない。
同じところをグルグルしては疲弊している気がする。
この4月5月のがんばりは気のせいだったのだろうか。体さえ無事なら、という思いを果たせたはいいけど、やっぱり体は無事じゃない。
昨日の夜は柄にもなく実家に帰りたいと母に泣きついてしまった。
逃げ場がない、あとが無いと思うんですというと病院の先生はまだ若いのにと笑った。

でもこのまま動けなくなって半年前のあの馴染み深い泥沼に戻るのが嫌だからすぐに病院に行って胃薬を貰ったわけで、なんとか乗り切りたい、乗り越えたい。
その切実さ痛切さだけは胃の痛みよりも深いと思うんです。

誰にともなくする言い訳。
そんなところです。

よわきもの、汝の名は汝

日本が勝ったらしい。
ワールドカップの話です。

らしいというのはうちにはテレビがないからで、らしいというのはTwitterでみんなが「勝った!」「大迫半端ないって」と書いていたからでした。

人生で一番ワールドカップを見たのはそりゃあもう2002年の日韓大会の時で、当時小二で地元のサッカークラブに入っていた僕は海辺のお店でやってたビューイングに連れてってもらって、鼻血が出るくらい興奮しました(元々アレルギー性鼻炎で鼻粘膜が弱いせいです)。


別にワールドカップにのっかるほど熱心なファンでもないし、テレビがないとこういう時世間から置いていかれます。ハリルホジッチが解任されて西野監督になったのまでは知ってます。

なんていうか一つのものをみんなが共有するって体験がまだ廃れてなかったんだなーと感心しました。
スポーツの熱狂というか。


昨日の夜からずっと吐き気があって、久々に戻しました。まぁそんな大した量でもなかったし、白湯飲んで落ち着いてから寝たのでアレなんですけど。
ずっと胸がイガイガして、歯がムカムカして、小さい時からずっとなってたこれってやっぱり病気だったんだなと今更気づいています。名前がつかないと人は現象を認識出来ないのかな。
今日から稽古で、もうホントにお腹痛いし、色々やだー家で『監獄のお姫さま』の続きみるー(昨日から見始めたらめっちゃおもろい)と駄々をこねるところでしたが、それはそれ、ちゃんと稽古に行き、案ずるより産むが易しのサンプル、645件目を獲取しました。
楽しいこと、好きなことやってたら文句ないでしょという人もありますが、人間はそんなに単純ではないのです。

梅雨かと思ったら今日は晴天でイライラしました。梅雨としてのプライドはないんかと。
あとやっぱりスポーツを見る時に物語としてみちゃうのがすごく苦手です。今日の試合見てないけど。
高校野球箱根駅伝もそうで、本来物語として人を感動させるべくデザインされたわけではないものを面白おかしく享受して、いい気になる感覚がすごく怖い。まぁテレビがそうやって仕立ててる部分も大いにあるでしょうし、日常とは違ったものを観客が求めてるのはあるでしょう。
身体の躍動や戦術の奏功具合に声を上げて喜ぶのは醍醐味なんですけどね。


ぼくもこう、なんていうか宅飲みがてらワイワイしたいのかもしれない。
でも今は家で1人で『人狼』をみました。うーん、押井守〜ってセリフがウヨウヨでてきます。

今日はよく頑張ったと思います。
明日も頑張れるとそれなりですね。

黒船を見たとき、龍馬は

黒船を見たとき、龍馬は何を感じただろうか。

ふとそんな文言が頭をよぎる。
ぼくは龍馬は別に好きじゃない。
龍馬が好きってわざわざいう人、支持政党を明言してくるタイプと同じくらい怖い。
司馬遼太郎は大阪の記念館にもいったし、高知の坂本龍馬記念館にもいったからそれなりに好きは好き。

でも坂本龍馬を引き合いにだしたり、日本の洗濯とか維新とかいいだす政治家がみんなだいぶアレなことを思うとその名の持つ罪は重い。和や協調性を重んじる社会においてああいうタイプは肩身が狭い人の心をエクスプロイテーションしてるだけのように思う。

でまぁなにが言いたいかというと
若い時に自分の想像の範疇をはみでるものを目撃すると人はどういう気分になるのかなーと思った。
怯える、怖がる、戦意をむきだしにする、落ち込む、考える……。
怪獣みたいな大きなものをみた時も大体同じ気持ちになるのかもしれない。

今日は低気圧でだるすぎて昼寝した。正確に言うと映画を見ながら寝落ちした。奨学金の書類をやらなくちゃいけなかったのに。
起きてLINEをみると次の発表会の配役が発表されており、もう何度目か分からないドキドキと共にそのファイルを開いた。
とりあえず名前があったので安心した。
このパターン多い。口頭で発表されるのが懐かしい。
情緒があるけど緊張するからpdfでいいや。


あと歯が痛い。
仮の被せ物をしていて来週にまた歯医者に行かなくてはいけない。保険が効かないのでまた実家に泣きついている。
このまえの秋冬、よく胃酸を吐いたので歯が溶けた。虫歯の進行を促進したらしい。
まぁ見栄えはよくないからいやだなーと思いつつもほったらかしにしてたらこの前実家帰った時にさすがに心配された。
人前にでるからセラミックにしな、といってくれる父親とわしは別に金歯でいいと思うけど仕方なくなといってくる父親は同一人物である。
口もお金も出してくれるなんて、いいプロ野球のオーナーみたいだな。

はやく児島虎次郎になりたい。
歯が痛くて寝られないので話がまとまらない。
寝苦しい。餃子とビールをたらふく食べたい。
昨日先輩後輩の女子とサイゼでワインを飲んだら1日お腹が痛かった。
アルコールに向いていない。

黒船を見たとき、龍馬がどう感じたかなんて知ったこっちゃねぇ。
おれはいま歯が痛い。それだけは確実だ。
コギトエルゴスム。

久々のdigり

この前財布が入ったカバンごと電車に忘れて返ってこない。

保険証は実家に帰った時に再交付してもらい、キャッシュカードは止めて、学生証も再発行。
Tカードも再発行できるって昨日やっと知った。216円。

Amazonプライムに入ってるのでもはやTSUTAYAは遠い友達になりつつあったが、再発行したら焼けぼっくいに火がつく感じで沢山映画を借りてしまった。

バリー・シール(トム・クルーズが主演のハチャメチャな実話ベースの変な話。昨日これを見た。やっぱり森川ボイスはいい。なっちの字幕がコトだった

道(フェリーニのやつ。この前の稽古でみんなで見たのを見そびれたので)
嘆きの王冠ホロウクラウン ヘンリー五世(この前新国立でやっててヘンリー5世好きになったのでBBCのドラマのやつ。トムヒがヘンリー5世で素敵。途中まで見た。さい芸で桃李くんがやるのもたのしみ。)
嘆きの王冠ホロウクラウン リチャード三世(井上ひさしの『天保十二年のシェイクスピア』で佐渡の三世次がいかつくて元ネタ探訪のため。カンバーバッチがリチャード三世である!)
オンザミルキーロード(先輩に勧められてた変な映画)
関ヶ原(劇場でもみたやつ。字幕付きでみたくなったので)
ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺作戦(ナチスの映画はたくさん作られるのはハリウッドがユダヤ人たちの作った街だからでそれって不思議だなーと思う。)
予兆 散歩する侵略者散歩する侵略者の方はみたけどこの外伝の方が評判がいい。東出くんが宇宙人?らしくそんなの期待しかない)
ネオンデーモン(劇場でみそびれたレフンのモデル業界のやつ。)
西遊記2(チャウ・シンチーのやつ。吹替がいいんだよ。1は劇場でみた)

意外と見逃した映画が多かったことを久々に思い知らされる。
Amazonプライムでみれる(借りれる)やつもあるが、やはりディスクで締切付きで見ないと圧がかからなくて回転率が悪い。趣味なのにそんな枷をはめんでもとも思うが、ダラダラ流してるだけじゃ身にならん。

小3のころ、父が新明解国語辞典をプレゼントしてくれて、国語の時間によくめくっていた。同級生は図書室の白い辞書を使っていたのを横目に真っ赤な辞書をシャア専用機よろしくドヤ顔で開くいやな小学生だった。
そこでついつい辞書を読みふける癖がついたのはオタクの素養に一役買っていると思う。
電子辞書はもったことがなく、今回のTSUTAYAのdigりも、Amazonプライムだとそうはいかなかっただろうなと思う。
まぁ電子辞書やアマプラにはそれぞれのよさがあり、紙の辞書のアタタカミがーみたいなしょうもないことは言いたくないが、久々に渉猟する本能みたいなものを味わって楽しかった。

1時間もあれかこれかと店内をさ迷うのは無駄かもしれないが、ぼくは無駄を愛していきたい。
半年前は商品が迫ってくるみたいでしんどくなったのに不思議だと思う。

雨の季節になってきた。
赤いレインスニーカーがほしいなと思った。
鍵もなくしたので鍵交換で一万六千円もかかるらしい。
どれ位中抜きされてるのだろうか。
やりたいこともいきたいとこも会いたい人もたくさなのに、お金は使うとなくなる。
雨のせいで弱気になってしまう。
せめて働く甲斐性があればなぁーなどと啄木も思っただろうか。
僕は恵まれている。悩む暇があるから。